主な活動
総会・運営委員会
PSIMコンソーシアムでは、総会を年1回、運営委員会を年2回開催しコンソーシアムの運営事項についての協議を行っています。
PSIMセミナー
教材作成、教育方法論、教育人材養成に関して、全国の法科大学院向けセミナー(法実務技能教育支援セミナー:通称「PSIMセミナー」)を開催しています。 また、欧米、アジアの法廷技術の研究機関等への研究者の派遣および同機関からの研究者の招聘を行い、相互の情報交換に努めています。
国内外から講師を招き先進的な教育実践の経験等を広く紹介し参加校の間で共有しています。
学術交流協定を結んでいるNITA(National Institute for Trial Advocacy, USA)から講師を招き、法実務研修セミナー(ワークショップ)を各地で開催しています。参加者はこうした参加型研修から多くを学んでいます。また、教員は指導方法についての多くのヒントを得ています。
第16回法実務技能教育支援セミナーの報告はこちら
尋問は難しく、正解はない。しかし、鮮やかで効果的な尋問は確実に存在するし、また、自己の研鑽次第でいくらでも磨きうる技術である。これが、NITA法廷弁護研修プログラム体験セミナーを受けて、最も実感したことです。法科大学院以外の法曹関係者と共に同じ課題に取り組み、さらにアドバイスまで頂く機会は、 尋問の難しさにばかり気を取られていた私にとって、尋問のクリエイティビティを教えてくれるものでした。本セミナーは、この受講経験を実際の尋問に役立てるために、いっそう目の前の勉強を頑張ろうというモチベーションを与えてくれました。
今回のプログラムでは、「良い尋問とはどのようなものか」という疑問に対する大きなヒントを講師の先生方が鮮やかに示してくださいました。その上で、すぐにこれを実践してみて、先生方からの的確なコメントをいただき、修正する機会を与えていただきました。このように、学んだ知識をすぐに活用してみることで、耳で聞いたに過ぎなかった「良い尋問」と自分の尋問とのずれを身をもって感じ、自分が実務に出た際にどうしていくべきかについてのイメージを持つことができました。また先生方は、失敗を恐れずトライする姿勢をとても評価して下さるため、参加者全員がどんどん積極的になっていき、非常に刺激的な時間を過ごさせていただきました。
本セミナーでは、あらかじめ配布された教材の事例に基づき、検察官側と弁護側に別れ、最終弁論及び主尋問、反対尋問の実践を行いました。私の実践に対し、講師の先生からは、「おばあちゃんでもわかるように語ること」「法律用語を多用しないこと」とのアドバイスをいただき、自分ではわかりやすく話しているつもりだったのに、まだ不十分なことに気づきした。客観的に自分を見ていただく貴重な機会となりました。また、参加された他の弁護士のスキルの高さ、修習生の方々の積極的に参加する姿勢はすばらしく、大変良い刺激となりました。何よりも、研修全体が、失敗を否定しない、ユーモラスで温かい雰囲気の中で行われたことで、受講生が臆せずに発言することができ、互いの切磋琢磨につながったと思います。このような温かい雰囲気で的確な指導をしてくださる講師の先生方のスキルは大変素晴らしいと思いました。法科大学院の学生のみならず、経験を積んだ多くの弁護士にも、このような素晴らしい研修に参加してほしいと思いました。