オープン教材

はじめに

PSIMコンソーシアムでは、参加各校の協力により、これまでに多数の法実務技能教育教材を作成して参りました。2019年7月よりその一部をオープン教材として、PSIMコンソーシアム参加校(法科大学院)以外の法科大学院、大学、関係機関等でご利用いただけるようになりました。オープン教材の利用方法と概要は下記のとおりです。

利用方法

1)利用届出書をPSIMコンソーシアム事務局宛(psim@law.nagoya-u.ac.jp)にメールにてご送付ください。
2)PSIMコンソーシアム事務局より当該教材ファイル(PDF版)をメールにて送付いたします。内容をご確認いただきました後、ファイル(WORD版)を送付いたします。
3)ご利用後、利用返送表紙を添付のうえ、編集履歴を残したファイル一式、追加した書面の提供をお願いいたします。
  ・利用届出書 (wordファイル)
  ・利用返送表紙 (wordファイル)

オープン教材リスト

民事模擬裁判シナリオ教材

民事模擬裁判シナリオ⑤(貸金請求事件)

事案の概要 原告平成信用組合は,山田金三に2000万円を貸し付け,被告山田ミチの代理人である金三との間で,貸金につき連帯保証契約を締結したと主張して,被告に履行請求をした。被告は,これに対して,金三への代理権の授与を争っている。以上のことから,明らかなように,本件の争点は,「金三に被告の代理権があったと認められるか否か」につきる。その意味では,実務的には,比較的よくみられるが,基本的な事件である。
教材基本情報 証人等の数:4 / 期日の数:6
教材識別コード ms005ps05n005

民事模擬裁判シナリオ⑥(建物収去土地明渡し等請求事件)

事案の概要 (1)本件は,建物収去土地明渡・賃料相当損害金請求訴訟である。
(2)原告:木村謙二は,平成16年1月23日,本件土地の前所有者である大山孝司から本件 土地(甲第2号証)を代金1000万円で購入した。ところが,この土地は,平成15年4月10日,大山と建設業者である被告塚田忠義との間で,期間を定めず,賃料月額4万5000円で賃貸借契約がされていた。そこで,原告の請求に対して,被告は,「本件賃貸借は,作業場として使用する建物を新築するとともに,資材置き場として使用する目的(建物所有目的)があった」旨主張して,占有正権原の抗弁を主張した。これに対して,原告は,本件賃貸借が建物所有目的であることを否認するとともに,大山・被告間の賃貸借の合意解約,一時使用目的・解約申し入れを主張して争っている。
(3)建物所有目的=一時使用目的の土地賃貸借は,社会的には相当数行われている。所有者にとっては,自分の使っていない土地の有効利用(賃料を取得できる)ということになるし,賃貸人にとっては,一時的にせよ借りられることはありがたいという状況であることが多いからである。そして,通常は,約束のとおり履行されることになるが,約束が明確でない場合,当事者の気がその後変わった場合など,紛争になる。本件は,一見そうしたケースにみえるが,実は,建物所有目的であることが事実認定上認められないケースである。
教材基本情報 証人等の数:4 / 期日の数:6
教材識別コード ms006ps05n006

刑事模擬裁判シナリオ教材

刑事模擬裁判シナリオ⑫(殺人事件)

事案の概要 本件の争点は,刺突行為の有無と正当防衛の成否である。その判断は,被害者が死亡しているため,被告人の捜査段階における供述調書と被告人質問のどちらが信用できるかによらざるを得ないことに特色がある。
本件の特色として,学生が積極的に訴訟活動を考える機会を与えるため,敢えて,証拠等関係カード,冒頭陳述,論告等を省略しているので,学生に適宜これらを作成させても良い。また,現場見取図や写真等を省略しているため,この部分を学生に補完させ,客観証拠との対比で争点に関する判断を決めさせてもよい。現在の裁判員裁判では,捜査記録が使われることは殆どないため,捜査記録は作成しなかった。
教材基本情報 証人等の数:2  / 公判の回数:4(公判前整理手続:2回)
教材識別コード ks017ps09n092

刑事模擬裁判シナリオ[23](窃盗/車上盗事件)

刑事模擬裁判シナリオ[23](窃盗/車上盗事件) 本件は,平日の日中に住宅街道路で起きた車上盗事件である。日時場所の設定は,平成27年5月21日午前10時ころ,戸建住宅やアパートなどが散在する住宅地域である。当日は晴天で温度も相当上がっていた。
《教材作成の方針》
本教材は,刑法・刑事訴訟法を学習している法科大学院の学生が,訴訟関係人の役を実際に自分たちで演じることによって,その知識を実践的に応用し,理解を深めることを目的とするものである。模擬裁判を実施する方法としては,学生の知識習得の程度や実施に充てる時間の長短によって異なることになろうが,実際の刑事公判手続と全く同じものを再現することは予定していない。検察官役の者が本件の公訴を提起した時点からスタートし,必要な準備をした上で,公判期日における訴訟活動を行うこととする(公判前整理手続は,独自に実施してもよいし,教材どおりの公判前整理手続が実施されたことを前提に公判期日を開いてもよい)。
教材基本情報 証人等の数:3 / 公判の回数:設定なし(公判前整理手続:1回)
教材識別コード ks028ps14n134

法律相談

◆法律相談シミュレーション教材(相続&賃貸トラブル)
【教材識別コード】 hs003ng13n020

◆法律相談シミュレーション教材(ドロボー大家さん事件)
【教材識別コード】 hs009ng14n065